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他の病気とは違うがんの転移を理解しておこう

樹状細胞を利用した癌治療

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樹状細胞の役割

体内の免疫細胞の1つである「樹状細胞」の働きを人工的に強化し、癌を治療する方法を「樹状細胞療法」と言います。樹状細胞とは体内に侵入してきた細菌やウィルスなどの「特徴」を、それら異物に攻撃を行う細胞に伝達する働きを持っています。樹状細胞からの異物の情報伝達により、人の体は非常にスムーズに侵入してきた異物の破壊を行えているというわけです。この樹状細胞を体内より取り出し、癌細胞への攻撃指示を「強化」させ、再度体内へ戻すのが樹状細胞療法の流れとなります。癌細胞を攻撃するのはリンパ球の役目であり、強化・培養された樹状細胞はこのリンパ球に、癌細胞を「狙い打つ」よう指示を出すようになります。リンパ球の働きが確実に活性化され、自己免疫により癌細胞の破壊が可能となるのです。

樹状細胞の強化の方法

樹状細胞療法の治療の流れは、まずは血液検査や画像検査により、治療を受けることができるか確認を行います。血液検査は平均1週間ほどで結果が出ます。検査により樹状細胞療法が可能と判断されたら、「アフェレーシス」と呼ばれる白血球の一部である「単球」を取り出す為の採血が行われます。単球は樹状細胞の元となる細胞であり、血液内から大量に取り出す必要があります。取り出された単球は細胞加工施設で厳重保管され、培養し樹状細胞へと育てます。培養の際に「癌組織」を少量与えることで、癌細胞の目印を認識した、癌治療に強化された樹状細胞となるのです。この強化された樹状細胞を注射により患者に投与し、樹状細胞療法は終了となります。